TREK|チェーンステー・カーボンアーマーのお話
- 投稿日:2018年03月06日
- カテゴリ:≪TREK≫
スポーツ自転車を愛用する皆さん誰しもが経験ことでしょう・・悩ましいかなチェーン落ち。。
変速が外装式メカの場合、チェーンを瞬間的に浮かせることで隣のギア板に移動させるメカニズムなので、状況次第でチェーンが上手くギアにはまらずに落ちてしまうリスクがあります。デコボコ道等でチェーンが暴れている時に変速すると落ちやすいですよね。交差するチェーンライン時に逆回しとか。。
このリスクは残念ながら外装式であれば構造的にゼロにはできません。が、なるたけリスクを抑えるべくK-EDGE製のチェーンキャッチャーのようなサポートパーツが展開しています。
そういったサポートパーツでリスクを抑えても、チェーン落ちしてしまう場合があります。
落ちたらまたギアにかけ直せばいいのですが・・一番厄介なのは『フロントチェーンリングとフレームの間に挟まってしまう』ことです。
近年、さらなるフレーム剛性を高めるべく、BBシェル幅のオーバーサイズ化やフレームチューブの高径化が高まっていますが、それと同時にチェーン噛み込みのリスクも残念ながら高まっています。
チェーン落ちした場合、先ず心がけて頂きたいことは『即座にペダリングを止めること』です。
直ぐ反応できないと、落ちたチェーンが回るチェーンリングに引っかかりそのまま後ろのチェーンステイまで行って、ガチャっと噛みこんでしまう訳です(@_@) そうすると大抵ガリ傷がステイにつくわけで。
噛み込みが酷いと・・塗装の層をガリ落として、カーボン地が見えたら最悪です(T_T)
金属フレームなら凹みで残念ですみますが、カーボンフレームの場合、クラックが懸念されますからね。
もしカーボン地の露出まで痛みレベルがきたら、早めに補修を試みたいところです。
ここで、表題のご紹介。
トレックの近年カーボンフレームモデルには安心感があります(^^)
チェーン落ちリスクを抑えるべく、最初からフレームに独自設計のチェーンキーパーを搭載◎
それでもチェーン落ちしてフレームに挟まってしまうリスクはありますが、その懸念部位にトレックは独自テクノロジー『CARBON ARMOR』を導入しています。
シェル幅最大のBB90規格を世に謳いだした2008年。その発表当初はフレーム保護の金属板をフレーム表面に貼り付けていました。
では、近年そのプレートは見られません。では、どう保護して、耐久性を上げているのが??
それが『CARBON ARMOR』。
じつはフレーム成形の段階で、金属板を内蔵させているのです!!
なんと凄みのあるテクノロジーなのでしょう!(^^)!
今回、カットサンプルを用意できたので覗いてみました。
チェーン落ちさせてしまって、ステイにガリ傷つけてしまって不安に思っている方々へ。
トレックカーボンバイクでしたら、多少のガリ傷でしたらそこまでシビアにならなくても大丈夫ですよ。
クラック発生を防ぐべく、しっかり『CARBON ARMOR』がかばってくれています(^^♪
ここまでお話していて、やはりフロントギア変速ってリスクありますよね。
じつはフロントダブルだからって、トータルのギアレシオはそんなにワイドになっていないんですよね。シマノ/シンクロシフトの記事を書いてて思いました。
だったらロードバイクも近年のMTBやシクロクロスのように、フロントシングルでリア増大していった方がいいじゃんって思います。
デュラエースR9200系?をシマノは開発中でしょうから、もしかしたらナローワイドのフロントシングルギアでリア12段登場・・みたいなことにもなるのかもしれません。その方がクランクやフレーム設計の幅も広がるんでは?? メカトラブルも大分無くなることでしょう。軽量化も促進できますし。。色々と妄想できます。
以上、カーボンアーマーのお話でしたm(__)m