自転車でロングライド中のハンガーノックについて考えてみた。
- 投稿日:2018年04月21日
- カテゴリ:スタッフブログ
気候的に暖かくなり自転車に乗るにはベストなシーズンの到来。
日が伸びて朝早くから夕方遅くまで明るいこの時期は気分的にも開放的になって自転車で遠くまで行きたくなりますよネ。
ロングライドです!!
ロードバイクやクロスバイクにチャレンジしたての初心者の方たちは乗りなれてくると距離が延びます。
まわりの友達が「この前100キロ行ってきた。」とか「100キロくらいなら普通に走れちゃうよ!」とかいう言葉にうろたえながらも・・そうかそうか普通なのか・・・と、いつか同じセリフを吐くために独りこっそり練習しちゃうのです。
そんな時に気をつけなければいけないのが『ハンガーノック』。
ハンガーノックは空腹(hunger)でノックダウン(kock down)すること。
長距離・長時間の運動をする自転車やマラソンで陥りやすい現象です。
極度の低血糖状態。
症状としては、
・力が入らない
・身体が突然動かなくなる
・頭がボーッとする
・手足がしびれてくる
など。
自転車乗りの話に出てくる「ハンガーノック」にもいろいろなレベルがあって、ハードなルートを誇張表現した言い回しで「いやぁ~バテちゃってバテちゃってハンガーノックぎみになっちゃったよぉ~。」から、「○○さん、大丈夫ですか?!、ハンガーノックになる前に補給してくださいね。」の注意喚起系、「○○さん?、○○さん!、○○さーん!!(反応なし)」の重症系まで。
いろいろな表現があるからハンガーノックになったことの無い人は誇張表現系からイメージして甘く見てしまう危険性もあります。しかし実際になってみるとこれ地獄ですよ。
身体が突然シャットダウンしてペダルが回せなくなります。
身体がしびれたり頭がボーッとしていればペダルを回す必要の無い下り坂も危なくて進めません。
ひどい場合は意識を失うこともあるようなので初心者の方が独りでこっそり練習していた時にそんな状態になったら大変です!!
じゃあ、ハンガーノックにならないためにもエネルギーのメカニズムを理解しましょうってことでちょっとお勉強しました!(^^)!。
人間が食事をすると炭水化物をブドウ糖に分解します。
ブドウ糖は腸で吸収されて血液中に入り全身に運ばれます。
血液中のブドウ糖をインスリンが血管の外の細胞に送って身体のエネルギーになります。
有酸素運動の最初の10分くらいはこのエネルギーを使うのですが、その量ではすぐに無くなっちゃう。
そこで人間はすぐに使わないブドウ糖をグリコーゲンという形態の糖に変換して体内(肝臓と筋肉)に貯蓄。
10分以降のハードな運動時に使われる主なエネルギー源は肝臓と筋肉に蓄えられたグリコーゲンということになります。
ハードな運動によってグリコーゲンを消費しつくして身体の中から枯渇、ガス欠状態になったのがハンガーノックです。
ハンガーノックはなってからでは遅いので事前の補給が必要。
空腹を感じる前の早め早めの補給が大切です。
運動をしていると興奮状態になり空腹感を感じにくいですけど転ばぬ先の杖、お腹にたまらないものを少しずつ口にすることをおススメします。
ハンガーノックを起こしにくい身体を作るために糖質制限があります。
糖中心のエネルギー体系から脂肪中心のエネルギー体系への肉体改造。
底なしの脂肪エネルギーを優先的に使うことで糖の枯渇を永らえる。
このお話はまたもう少しお勉強をしてからにしますが、先ずはハンガーノックに気を付けましょう!!
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